ロボットと共に

Life with Robot

C#でサーモグラフィ試してみた

はじめに

最近、センサデバイスがたくさん出てきています。Kinectの距離センサは価格と機能に衝撃的でした。脳波計測デバイスやモーションコントロール、タッチディスプレイなど割りと個人でも買える値段である。ここで色々と調べると、サーモグラフィのブログがキーワード検索で中々でてこない^^;
特にWindowsで、さらにはC#で開発している人!!
ということでボクが調べてみて、簡単だと思って試してみたことをまとめてみます。

ここをご参考に、サーモグラフィ分野が盛り上がると、嬉しい限りです。

サーモグラフィとは

サーモグラフィとはWikipediaさんいわく「物体から放射される赤外線を分析し、熱分布を図として表した画像、またそれを行なう装置」とうことだ。簡単に説明すると非接触型の温度計みたいなものだと思ってもいいと思います。これ系のキーワードとして、サーモパイル、熱画像センサ、赤外線センサ、赤外線サーマルカメラ、サーマルイメージ、熱線映像装置などがあります。

準備するもの

用意するものは下記の4つくらいです。

  1. サーモグラフィデバイス
  2. microUSBメス↔USBオス変換アダプタ
  3. パソコン(ボクはWindows10で試してみました)
  4. デバイスドライバ

ちなみにサーモグラフィデバイスを調べてみました。

Seek社

 今回はこちらの商品を買いました。入手性・コスト・開発しやすさ・情報など海外の有志がGoogle先生いわくたくさんあったよ...とうことでチョイスです。

FLIR社

 サーモグラフィ界の最大手だと思います。下記のようなスマホや組み込みから監視用大型サーモグラフィ、最近だとドローン用(DJI用)まで取り揃えている。

FLiR開発キット

FLiR開発キット

 

  楢ノ木技研

隠れた回路屋さん、なかなかニッチな製品を取り扱っていますw
USBスペクトロメーターなんかも気になります!!

oaktree-lab.shop-pro.jp

CHINO社

 いろいろ熱画像センサを取り扱っている「温度」の会社。今度、がっちりマンデーなどで特集してほしい気になる会社です。www.chino.co.jp

microUSBメス↔USBオス変換デバイス

Seekは、microUSBなのでPCで使用する際に変換アダプタが必要なので合わせて購入しました。Amazonで調べた中では、変換名人のこちらのアダプタが一番安かったと思います。

 

C#でサーモグラフィ試してみる

 サーモグラフィのドライバ

購入したSeek社製のサーモグラフィと変換アダプタはこんな感じで、WindowsのPCに接続できるようになります。

f:id:Mikan6:20170714020727j:plain

こちらただ何も考えずに、自動的にドライバーが読み込んでくれるかと思いきや、そんな重いものではありませんでした。恐らく試してみた方、下記の画像のものがビックリマークついた、ドライバインストールしてくださいの状態かと思います。
※ちなみに下記の画像は、ドライバインストールが成功したときの画像です。

f:id:Mikan6:20170714021459p:plain

ドライバインストールは、「Zadig」というドライバインストールソフトを使用します。下記よりダウンロードしてください。

    Zadig - USB driver installation made easy

起動すると、下記の図のように起動し、サーモグラフィを接続すると「iAP Interface」を選択し、「Install WCID Driver」でインストールを開始して下さい。上の図のようにデバイスマネージャ上でUSBデバイスの一覧に正常に表示されていることを確認して下さい。

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以上がドライバインストールです。

サンプルソース

次にSeekをC#で動かすための参考になるサンプルソースは、こちらの2つが良いと思います。

SeekOFix

github.com

winusbdotnet

github.com

実行結果

試しに「SeekOFix」をダウンロードして、VS2017でビルドして実行した結果がこちらです。日本人に親しみやすい「℃」表記にしています。手が真赤なので、33.8℃以上はあり、正常な人間かと思われます。

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以上のように購入してすぐさま、サーモグラフィのソフトウェア開発が簡易的に始められます。

最後に

 サンプルソースコードは、あくまでも参考としてご利用下さい。また、各種ライブラリのライセンスにも目を通して、ご利用下さい。
ご利用した方は、コメント頂けると個人的に励みになります。